販促コンサルタントの岡本達彦です。
私が執筆した「お客様目線のつくりかた」
という本で触れたエピソードを、
今日は皆さんと共有したいと思います。
このエピソードは、ビジネスの現場での
「お客様目線」の大切さを再認識させてくれる
ものでした。
都会のミニバン市場で大成功を収めた
ある車メーカーが、その成功の要因を
地方にも持ち込もうとした際の話です。
都会でのベネフィットは
「7、8人が乗れる大きさなのに、
車高が低いから立体駐車場にも入って便利」
というもの。
しかし、地方での売上は伸び悩んでいました。
なぜなら、当時の地方都市に立体駐車場は
ほとんど存在しなかったからです。
ここで重要なのは、単に都会の成功要因を
地方に持ち込むだけではうまくいかないということ。
地方のお客様のニーズやライフスタイル、
環境を理解し、それに合わせたベネフィットを
提供する必要があるのです。
地方のお客様に直接話を聞くことで、
「車高が低いからかっこいい」という意見や、
「強い横風にもあおられにくい」という
ベネフィットを発見。
これは、風が強く吹く地方において、
非常に大きな魅力となる要因でした。
「この地方ならでは」のベネフィットを
見つけることができたからこそ、
地方での販売も好調となったのです。
ビジネスの世界で「いいものなのに売れない」
という状況は、非常にもったいない。
しかし、それを乗り越えるためには、
お客様目線でのアプローチが不可欠です。
私の本「お客様目線のつくりかた」では、
このような実例をもとに、お客様目線での
ビジネスの進め方を詳しく解説しています。
興味を持っていただけた方は、
こちらからご購入いただけます。
https://www.amazon.co.jp/dp/4908117845/
最後に、ビジネスにおいても、人としても、
相手の立場に立って考え、感じることの大切さを
忘れずにいたいものです。
それでは、次回のブログでお会いしましょう。