販促コンサルタントの岡本達彦です。
ビジネスの世界で成功を掴むには、「お客様目線」が決定的に重要です。
なぜなら、真の価値を創造し、売上を生み出す源泉は、そのすべてが
「お客様」から始まるからです。
そんな「お客本様目線」を本質から理解し、具体的に実行に移すための
考え方をシリーズでお伝えしていこうと思います。
一人でも多くの方が「お客様目線」の視点を持つことで、
より良いビジネス環境を作り出せると確信しています。
この記事があなたのビジネスに新たな視点をもたらし、
同時に周りの人々にもその思考が広まるきっかけとなることを
願っています。
それでは、いきましょう。
今回は
『多くの人が「お客様目線」になれない7つの理由⑤』
「お客様目線」でなく、「プロ目線」になってしまう
を説明しましょう。
プロ目線というと、仕事をしている側からすれば、
「いいこと」のように思えるかもしれません。
でも、それは大学の先生が、素人にはわからない
専門用語で話すのと同じ。自分は専門家だから
わかっていても、相手はまったくわからないことが
よくあるのです。するとお客様からすれば、
ついていけなくなってしまいます。
この例でよくあるのが、ITの業界でしょう。
マニュアルには「詳細はホームページで説明しています」
とよくありますが、ホームページを見ても難解で、意味が
わかりません。
結局、どこか、わかりやすく解説しているサイトを
探すことになってしまいます。
政府が発行したマイナンバーのポイント登録でも、
同じことが起こっていました。
商品を売りたい、あるいは普及させたいのであれば、
「相手は何もわからないのだ」という視点に立ち、
相手がわかる言葉を使って、わかりやすい説明を心がけな
ければいけません。まさに〝子供でもわかる〞ように。
このプロ目線は、決してITのような難しいレベルの話でなく、
ごく普通の日常でも起こっています。
たとえば、テレビではよくスポーツ中継が行なわれています。
スポーツによって競技時間がそれぞれ違うのに、
試合時間は全部で何分で、残り何分なのか表示されてない
中継をよく見ます。
「知っていることが前提」にされると、新規参入者は
非常に困ってしまうわけです。
自分たちの「当たり前」は、立場が違えばまったく
「当たり前」ではありません。
当たり前ではない人にわかるように説明できないのであれば、
そもそも営業がいる意味もありません。
営業は、自社商品のプロでなく、お客様相手の
プロであるべきなのです。
そこにもっと気を配るべきでしょう。