販促コンサルタントの岡本達彦です。
ビジネスの世界で成功を掴むには、「お客様目線」が決定的に重要です。
なぜなら、真の価値を創造し、売上を生み出す源泉は、そのすべてが
「お客様」から始まるからです。
そんな「お客本様目線」を本質から理解し、具体的に実行に移すための
考え方をシリーズでお伝えしていこうと思います。
一人でも多くの方が「お客様目線」の視点を持つことで、
より良いビジネス環境を作り出せると確信しています。
この記事があなたのビジネスに新たな視点をもたらし、
同時に周りの人々にもその思考が広まるきっかけとなることを
願っています。
それでは、いきましょう。
今回は
『多くの人が「お客様目線」になれない7つの理由④』
自分自身がお客様の立場になった経験がない
を説明しましょう。
「思考停止」と似ていますが、そもそも自分が売っている商品に対して
自分が「購入したい」と考えたこともなく、関心も持っていないのであれば、
「お客様目線」になれるわけもありません。
商品のことを聞かれても、わからない。お客様が2つの商品で選択を迷ったとき、
店員さんに意見を聞けば、「どちらもオススメですよ」といった投げやりな答えが
返ってくる……。
それでは「このお店で買おう」という購買意欲も失ってしまうでしょう。
そもそも関心がないのであれば、その仕事をやらないほうがいいのでは? とい
うのは正論ですが、世の中は必ずしも望みどおりの仕事に就けるわけではありませ
ん。ミスマッチはどこでも起こっています。
ならば会社のマネジメントとして、採用した以上は、社員に自社の事業や商品に
興味や理解を持ってもらう方策を考えていくべきでしょう。
たとえば私は、35歳のときに脳幹出血を起こして緊急入院したことがあります。
それまでは健康のことなど気にもしませんでしたが、それ以来、健康に対する情報
などに大きな関心を持つようになりました。
あるいは義理の父親が亡くなったとき、空き家になった家を売らなければならな
いということで、不動産にも深く興味を持つようになりました。
いずれも、それまでは関心すらなかったこと。そんなふうに人の関心は変わって
いくのです。たとえ購買者が自分と遠い世界の人間だとしても、「お客様目線にな
ることができない」ということはありません。